「(膀胱の全摘に)抵抗感はあります。やっぱり、男性機能を失うわけですから」
全摘後に出演したフジテレビの番組でこう語っています。男性機能への未練が、全摘を拒否した理由のようです。がん細胞は10~20年かけて1センチに成長します。そこから2センチまではわずか1~2年。このタイミングが早期で、根治できる可能性があります。小倉さんが見つけた、痛みのない血尿は早期がんの特徴で、根治のチャンスでした。
がんの治療は手術と放射線、抗がん剤で、血液系腫瘍を除く固形がんを根治できるのは手術と放射線です。小倉さんの医師は全摘を勧めたそうですが、小倉さんは免疫療法を選択しました。
「免疫療法や放射線などさまざまな治療があるので、それを調べた上で全摘を拒否したんです。取らないで済むんだったら、それに挑戦したい」とフジテレビ番組で選択のいきさつを語っていますから、ご自身で治療を調べて、決断されたのでしょう。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵