やがて、こんな会話をされるほどまで、患者さんは安定していきました。
「先生、体重増えたよ、過食症なのかな、5キロ増えた」
「栄養が減って痩せてしまうと動けなくなってしまうので、とりあえず食事の量については様子を見ましょう」
ひとり暮らしですが、在宅医療によって、毎日誰かと会い、見守られる生活を送れるようになった。不安な精神的ストレスからも解放されていったのです。
重症とは言えないまでも体調が思わしくなく病院に通えない。そんな患者さんも、在宅医療では見守りの対象なのです。
最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと