科学が証明!ストレス解消法

仲が悪い夫婦ほど発言中に相手に向ける視線量が多い

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 しかも実験では、配偶者が否定的なメッセージを発した場合に、特に直視量が多くなったといいます。視線に敵対的な意味が込められ、「なんか文句あるのか? 言ってみろよ」といった敵愾心の視線だというわけです。言われてみれば、ケンカをしている人って、なぜか異様に相手の目を見つめますよね。対して、適応度の高い夫婦の場合は、夫は発言中よりも聴取中に妻に多くの視線を向け、敵意や監視の意がないと示唆していることも分かりました。いやはや、まさしく目は口ほど……、いや口以上に物語っているのです。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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