何度も低血糖を起こしている人は、重症低血糖を起こした時の対処法について、医師と十分に話し合っておくべきです。重症低血糖の場合、自分でブドウ糖を摂取できませんから、家族や同僚など身近な人の協力をあおぐことになります。
具体的には、血糖値を上げるホルモン(グルカゴン)を投与してもらう。最近では点鼻粉末タイプのものも出てきており、より簡便に使用できるようになっています。できれば血糖値を測定することです。こちらも最近では、市販で購入できるタイプの持続血糖モニター装置もあります。迷ったりした場合はすぐに救急車を呼んでもらいましょう。
知識なしにいきなりは無理ですから、どういう症状が低血糖なのか、なぜ速やかな対処が必要なのか、グルカゴンの投与方法、グルカゴンの保管場所、点鼻薬の使用の仕方など、身近な人に日頃からしっかり伝えておくようにしてください。
進化する糖尿病治療法