認知症を予防する補聴器のすべて

音が聞こえるようになったから…家族との会話が弾むように

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 もしかしたらご高齢の方が、知らず知らずのうちに家族だんらんに参加しなくなったり積極的に会話に参加しなくなるのは、単純に聞こえづらいからなのかもしれません。

 会話には2種類あります。一つは「危ない!」とか「ご飯!」といった情報を伝えるためのもの。もう一つは挨拶や世間話など、人間関係をつくるためのもの。前者は聞こえなくても何度でも言い直してくれますが、後者は違います。一見どうでもよい会話だと思われるかもしれませんが、それこそ人間関係を築き人生の楽しみを与えてくれるはず。

 補聴器は言葉だけでなく、心も一緒に通わせるツールなのです。

2 / 2 ページ

田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

関連記事