「リハビリは決して裏切らない」
寂聴さんは、そう断言します。高齢社会の今、高齢でがんの治療を始めることが珍しくありません。寂聴さんの前向きさは、頭に入れておくべきでしょう。
がんの治療は、手術のほか放射線と化学療法もあります。放射線と化学療法なら、治療中からリハビリをする方がより効果的です。理想は、週150分以上の中等度の有酸素運動と1日おきの筋肉トレーニングですが、メニューは療法士やリハビリのスタッフが組んでくれるので、とにかく継続すること。がん患者は「体を休める」から「体を動かす、鍛える」時代なのです。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵