その後も同国ではワクチン接種がどんどん進み、7月27日には国民の57%にあたる532万人が2回目接種を完了した。
ところがより感染力の強いデルタ株が登場、新規感染者の95%を占めたため6月下旬には新たに12~15歳へのワクチン接種が推奨された。
同国保健省の調査・分析によれば、その時点のファイザー製ワクチンは、入院88%、重症化91%を抑えられたものの、感染防止効果は39%、軽症抑止効果は41%とした。調査はデルタ株の感染拡大が認識された6月以降のデータに基づいて行われた。
■早期完了者ほど感染が広がる
別の研究では6月1日以前にワクチンを接種した群を対象に7月11~31日の研究期間にどれだけ新型コロナに感染し、死亡を含む重症化したか、その発生率を検討した。
コロナ第6波に備える最新知識