独白 愉快な“病人”たち

突発性頚椎硬膜外血腫と闘う三浦雄一郎さん「ストックを突いて歩けるだけ儲けもの」

三浦雄一郎さん(左は次男の三浦豪太さん)/(本人提供)

 リハビリに焦りはなかったですよ。最初から聖火リレーには間に合う、できるだろうと思っていました(笑い)。これまでも病気やケガはいくつも経験してきましたから、付き合い方は慣れています。

 今はリハビリあるのみ。週に3回、自宅へ療法士が来て、ちょっとしたリハビリをしているほか、リンパマッサージ。月曜と土曜にはスポーツジムに行ってゆっくりした運動を少しずつやっています。たとえば、固定バイクならせいぜい5分。トレッドミル(ランニングマシン)はバーにつかまりながらウオーキングやランニングを5~10分ぐらい。今のところはゆっくりね。

 じつは次の目標があって、ロシアのエルブルス山をスキーで滑降する計画を立てています。その準備として、今年の冬にはハンディキャップスキー(ソリのようなスキー)を使ってガイド付きで滑ることから始めたいと思っているんです。エルブルス山に行けるのはおそらく再来年あたりかな。91歳での挑戦(笑い)。いくつになっても人間は目標がなきゃダメですよ。

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