一方、キモは脂質が多く、100グラム当たり445キロカロリーとエネルギーは高め。しかし、それだけにかなりの栄養素が含まれるのです。
特に一緒に取ることで作用を高め合うとされる「ビタミンACE(エース)」は全食品の中でもトップクラスの含有量です。目の健康や免疫力の向上に関わるビタミンAの含有量は、豊富といわれる養殖ウナギの3.5倍。強い抗酸化作用のあるビタミンEと一緒に取ることで、その抗酸化力が増し、悪玉コレステロールの酸化防止に強く働きかけて、アンチエイジングに役立つことも分かっています。
ほかにも、多く含まれているビタミンB12には精神を安定させる作用もありますし、ビタミンDは骨粗しょう症の予防、セレンの抗酸化作用はビタミンEの500倍といわれるほど。アンコウはそれらの作用を高めながら、一気に摂取できるうれしい食材なのです。
時間栄養学と旬の食材