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ワクチン接種後死亡1387件 心筋炎の警戒度「重大な副反応」に引き上げ

イスラエルで3回目のワクチン接種をする男性(C)ロイター

▼ファイザー社製(α=0件、β=7件、γ=1308件)
▼モデルナ社製(α=0件、β=1件、γ=52件)

■若年層でワクチン後心筋炎死亡が一般死亡を上回る

 ワクチン接種後の心筋炎死(ファイザー社製16人、モデルナ社製4人)についてのデータも公表されている。

 心筋炎関連事象に係るファイザー社製ワクチン接種後の100万人1日当たりの死亡報告の頻度と、人口動態統計などに基づく100万人1日当たりの死亡の頻度を比較したところ、観察期間30日の総数では0.003と0.004とワクチン接種後死亡報告頻度がわずかに低かったが、10~39歳では観察期間21日(0.005、0.001)、同30日(0.003、0.001)と3~5倍高かった。

 モデルナ社製では40~64歳の観察期間21日(0.007、0.003)、同30日(0.005、0.003)、10~39歳の観察期間21日(0.006、0.001)、同30日(0.004、0.001)と最大6倍高かった。

 結果、ファイザー社製とモデルナ社製のワクチン接種後、若い男性の心筋炎や心膜炎の症状について、通常の注意喚起から「重大な副反応」に警戒度を引き上げ、医師らに報告を義務付けることが専門部会で了承された。

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