このMRI装置の高性能化により、全身を一度に検査できるようになったものが「ドゥイブス(DWIBS)撮影」と呼ばれています。
■組み合わせて診断する場合も
PETは、がん細胞が正常細胞より糖代謝が高進していてたくさんのブドウ糖を必要とすることを利用した検査法です。FDG(放射性フッ素を付加したブドウ糖)という検査薬を注射し、がん細胞に取り込まれたブドウ糖の分布を画像にします。がんの箇所にFDGが強く集積するので、正常組織との“違い”がコントラストよく描出されるのです。
ただし、糖尿病などで高血糖の状態では正確な結果が得られないことがあります。また、がんではなくても、ブドウ糖が集まりやすい脳、心臓、消化管、腎盂、尿管、膀胱など、また炎症を起こしている部位では、がんの診断が困難です。
がんと向き合い生きていく