熟睡できないのでいつも睡眠不足状態で、日中に居眠りしたり、倦怠感、気分の落ち込み、勉強がはかどらない、イライラしたり切れやすくなるといった性格の変化などが見られる。
血圧が上昇し、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などの発症にも関係する。成人のOSAは、無呼吸や低呼吸が1時間当たり5回以上繰り返される場合に診断されるが、子どものOSAは3~5回でも血圧が上昇するという論文もある。
■口呼吸になる原因は?
では、なぜ口呼吸になっているのか?
まず考えられるのは、アレルギー性鼻炎だ。鼻詰まり、鼻水、くしゃみなどの症状で鼻呼吸ができずに、口呼吸になっている。日本の疫学調査では、通年性のアレルギー性鼻炎は5~9歳の3割ほどいるとの結果。アレルギー性鼻炎は、それ自体が睡眠の質を低下させる。アレルギー性鼻炎の人は鼻詰まりと鼻水で就寝中の覚醒反応がアレルギー性鼻炎でない人の10倍に増え、入眠障害、中途覚醒、日中の眠気を訴えるという報告もある。