独白 愉快な“病人”たち

写真家・野村誠一さんは悪性リンパ腫に…ステージ4と告げられ動転、家内にお墓の相談まで

野村誠一さん(C)日刊ゲンダイ
野村誠一さん(写真家/70歳)悪性リンパ腫

 主治医に「治るから大丈夫」と言われても、頭が真っ白になりました。家内は主治医から話を聞いた段階で治ると信じたようで、不安でいっぱいの自分に対して困惑してたかも(笑い)。

 今年1月、食べると気持ち悪くなり吐いてしまう症状がありました。自分では胃痙攣だと思いましたが、お腹のあたりを触ってみると妙に硬くて、知り合いの「ゆうてんじ内科」の下川医師に相談したんです。すると、胃に詳しい先生を紹介されて、そこへ行くと触診をして「これは胃じゃない。すぐにMRIを撮るように」と言われました。

 じつはその3週間ほど前に軽井沢のアウトレットでウエストを測ったら、今までにない98センチと言われてびっくりしたのが最初の違和感でした。

 先ほどの内科医の紹介で、検査専門の医療機関でMRIを撮ると、技師が画像を見て「私は医者じゃないのでなんとも言えませんが、お腹全面に何かあります」と言われ血の気が引きました。その画像を持って内科医のところへ戻ると、今度は血液内科で有名な虎の門病院の谷口修一医師を紹介されました。

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