ワクチン接種とも関係あり?コロナ禍で「帯状疱疹」が増加している

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 帯状疱疹の症状は、多くは体の片側の皮膚に神経痛のような痛みが起こり、水膨れを伴う赤い発疹が帯状に表れ、痛みが強くなる。治療の中心は抗ウイルス薬の服用。発疹が出てから72時間以内の服用が望ましい。

「現在、帯状疱疹の水膨れを破いて中に水痘・帯状疱疹ウイルスの有無を調べる検査が保険適用になっているので誤診は少なくなりました。非常によく効く薬『アメナリーフ』も登場しており、従来より早く治るようになっています」

 ポイントは「痛みを伴う水膨れができたら、たとえ数が少なくても、2~3日以内に皮膚科を受診する」。早期発見・早期治療は、早期治癒というメリットがあるだけではない。合併症と後遺症のリスクを減らせる。

「顔面の帯状疱疹では角膜炎や結膜炎といった合併症がありますし、体が弱っている人では髄膜炎という重症な症状に至ることがあります。また、帯状疱疹は約2割が帯状疱疹後疼痛という後遺症に移行するといわれています。早期治療で、これらを避けられる可能性が高くなります」

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