認知症を予防する補聴器のすべて

耳鳴りの9割が難聴 脳に入る音が減り脳が勝手に音を作り出す

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 現在65歳以上の高齢者では、30%以上が耳鳴りで苦痛を感じているとされており、この先さらなる高齢化や社会環境の変化によるストレスによって、この耳鳴り患者は増加すると予想されます。

 耳鳴りは、場合によっては、うつや不安神経症や不眠など精神疾患へとつながっていくケースもあります。高齢者の認知機能への影響も指摘されているだけに、その対応は今後の重要な課題であると考えられます。それだけに、耳鳴り対策の一助として、難聴がある方には、これからますます補聴器が重要になっていくでしょう。

 ですが、もし耳鳴りが気になった場合は、いきなり補聴器販売店で相談するのではなく、まずは耳鼻咽喉科に相談し、補聴器をつけてもいいかを確認するようにしましょう。

2 / 2 ページ

田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

関連記事