医師から「飲んだら必ず死ぬ」と言われて以来、お酒はきっぱりやめましたが、それでも今現在、手足の指先がしびれたり、たまに痛みが出たりすることがあります。これがひどくなってくるといわゆる「痛風」ってやつです。
病気をしてひとつ思ったのは、「習い事は無駄にならない」ということです。小さい頃、日本舞踊を習っていて、できないことも訓練するとできるようになる経験をしていたから、病気をして思い通りに動けない時にも「これはできたはずだ」と思えば努力ができる。きついけれど、そのきつさを通らないと体が慣れないことを知っているのです。「芸は身を助く」という言葉は、本来は、いざという時に芸が経済的な支えになるという意味だけれど、自分の場合は精神的な支えになりました。
多額の負債で離婚することになった妻と娘には、悪いことしたなと思っています。
独白 愉快な“病人”たち