ニューヨークからお届けします。

肥満でコロナが重症化する意外なワケ スタンフォード大が発表

アメリカ人の4割以上が肥満症(C)ロイター

 それだけではなく、さらに期待されているのは新たな治療への道です。

 研究では新型コロナウイルスは脂肪細胞を好み、細胞中にすみついて増殖するとしていますが、だとすればそれを集中的に叩けばいいと考えられるからです。これは特に“肥満大国”アメリカにとっては朗報と言えると、記事を掲載したニューヨーク・タイムズはコメントしています。

 アメリカではこれまでにコロナで亡くなった人は79万を超えていますが、アメリカ人の4割以上が肥満症という状況が大きく関わっていることが改めて浮き彫りになりました。

 一方で、肥満症が人口のわずか4%の日本で死者が1万8000人なのも、この説明なら、納得できると言っていいかもしれません。

2 / 2 ページ

シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

関連記事