コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー

着て寝るだけで睡眠を可視化「スリープ・Tシャツ」の効果

「イースキン・スリープ Tシャツ」/(提供写真)

 衣服にセンサーを組み込んだスマートアパレル「イースキン」ブランドを開発、販売する東大発ベンチャー「Xenoma(ゼノマ)」(東京都大田区)。そのブランドの中で「イースキン・スリープ」シリーズは、睡眠管理に役立てるヘルスケア製品になる。

 イースキン・スリープの技術を用いた製品(パジャマ)は、他のアパレルメーカーから2020年に販売されている。そして、今年5月に自社製品としてオンライン販売を開始したのが「スリープ・Tシャツ」だ。

 基本的にパジャマもTシャツも腹部にあるポケット内のコネクターに、「ハブ」と呼ばれる小型デバイスを接続して使用する。どんな仕組みで睡眠管理に役立てるのか。同社・代表取締役CEOの網盛一郎氏が説明する。

「ハブには、人の動きを感知するモーションセンサーが内蔵されていて、寝返りや心拍数、呼吸数などの情報を抽出します。また、ポケット内の温度センサーによって、睡眠中の衣服内温度も計測します。そのデータがブルートゥースによってスマホの専用アプリに送信され、解析されて自分の眠りの状態をスコアやグラフなどで把握することができるのです」

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