みんなの眼科教室 教えて清澤先生

緑内障が不安なら…試したい眼科の2つの新たな検査

写真はイメージ

 これらの諸検査で異常が見られたとき、次に行うのが「ハンフリー静的量的視野検査」です。視野検査は、緑内障、視神経疾患、網膜疾患において、モノが見える範囲がどの程度侵されているか、あるいはどの程度残っているかを片眼ずつで評価する検査です。静的というのは視野計のドームの中に動きのない視標を提示するという意味で、静かに…ということではありません。

 視標はさまざまな明るさで提示され、それに対する視覚反応を定量的に評価するように検査は設定されています。この検査は特に緑内障の診断には不可欠です。

3 / 3 ページ

清澤源弘

清澤源弘

1953年、長野県生まれ。東北大学医学部卒、同大学院修了。86年、仏原子力庁、翌年に米ペンシルベニア大学並びにウイリス眼科病院に留学。92年、東京医科歯科大眼科助教授。2005-2021年清澤眼科院長。2021年11月自由が丘清澤眼科を新たに開院。日本眼科学会専門医、日本眼科医会学術部委員、日本神経眼科学会名誉会員など。

関連記事