こうした脱水を防ぐためには、こまめな水分摂取が望ましいといわれます。冬のように湿度が低くて室温が高い環境では、自覚がないまま水分が体外に排出されていますから、定期的に水分を補給する必要があるのです。
ただ、先ほどお話しした人間の適応力や、高齢になると喉の渇きを感じにくくなります。喉が渇いていないのに無理やり水分を補給するというのは、なかなか難しいという人もいるでしょう。そうした場合は、「出た分は補充する」と意識しておくことが大切です。一般的な体重の人であれば、1日に1リットルくらいの水分を尿として排出しています。ですから、少なくとも1日1リットルの水を食事以外から摂取することを心がければ、極端な脱水状態にはなりにくいといえます。
もちろん、いっぺんに1リットルの水を飲むのは大変です。そこで、朝起きたときや夜眠る前には必ずコップ1杯の水を飲むとか、食事ではアルコールや清涼飲料水以外にグラス1杯の水を補給するといったように、「生活の中の行動に合わせて必ず水を飲む」という習慣を身につけられるよう心がけるといいでしょう。
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