軽症で大学病院にお願いするほどではない程度の場合、われわれ眼科医は過去のカルテを見ながら、「前回、白眼が赤くなった時には何が起きていたのか」を考え、今回の対応を決めます。コンタクトレンズ外傷の進行はとても早く、前回の記録で前に何があったのかを知れば、今回の病変に対しても手遅れにならないうちに正しい対策を打つことができます。
一見、何もない時でも、定期的に眼科医を訪れて角膜と結膜の状態を診てもらっておいてください。「目が乾く」など、患者さんが漏らす一言が、新たな病変の開始をわれわれ眼科医に教えてくれるかもしれないのです。
みんなの眼科教室 教えて清澤先生