【メトホルミンを服用の人は乳酸アシドーシスに注意】
2型糖尿病の治療でよく使われる薬がメトホルミンです。ビグアナイド薬という種類に含まれ、インスリンの効果を良くして、血糖値を下げる効果があります。がんの発症リスクを低減したり、インスリン分泌を刺激する消化管ホルモンGLP-1の分泌を促進し体重減少に役立つ機序の可能性も報告されており、重宝されています。
ただ、飲酒で重篤な乳酸アシドーシスが発現した事例が報告されています。
乳酸アシドーシスは、血中の乳酸の値が上昇し、非ケトン性アシドーシスという状態になり、意識障害から昏睡などに至る疾患。過度の飲酒で肝臓の乳酸の代謝が低下し、乳酸が蓄積しやすくなり、加えて飲酒によって脱水状態となるため、乳酸アシドーシスのリスクが高くなるのです。
進化する糖尿病治療法