慢性蕁麻疹は原因の特定や除去にこだわらずまず薬物治療を

自己判断で薬をやめてはいけない

「7割は原因不明の特発性蕁麻疹で、その半数が、症状が6週間以上続く慢性特発性蕁麻疹。患者さんの話をよく聞いて、蕁麻疹に関連していると思われることがあれば可能な範囲でそれを除去してもらいますが、大半が原因不明の蕁麻疹ですし、原因が特定できても完全に除去するのは難しいケースも多々あります。その場合は原因特定、原因除去にこだわり過ぎず、薬の治療に進みます」

■重症例も月1回の皮下注射×3回で7割が改善

 薬物治療はまず、薬で症状を出ないようにする。使うのは、花粉症などにも使う抗ヒスタミン剤だ。眠気などの副作用が少ない非鎮静性第2世代抗ヒスタミン薬を毎日飲んでもらう。通常量でよく効けば続行。効き目が不十分ならほかの抗ヒスタミン剤へ変更したり、薬の量を増やしたり、2種類を併用したりして様子を見る。

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