秒速薬膳でアッという間に健康に

精力増強にはエビとニラで「腎」を温める 下半身をパワーアップ

桜エビとニラの中華あえ(提供写真)

 いくつになっても、昼も夜も元気でありたいもの。気になる性機能の衰えを食の力で取り戻しましょう。

 精力減退は、中医学において老化や生殖をつかさどる臓器「腎」の衰えが原因とされています。その機能が弱まると、腰痛、足腰がだるい、頻尿、夜間尿、下半身がむくむ、性機能の衰え……と「下半身トラブル」が一気に増加します。

 下半身のパワーをアップするためには、とにかく腎の働きを高めることが大切。そして性機能に関わる腎の衰えには、腎が冷えている「腎冷えタイプ」、熱を持っている「腎熱タイプ」の2つのタイプがあります。どちらかを見極めて対策を取ることが重要です。「腎冷えタイプ」は腎が冷えて体を温める力が弱くなっていることが原因のタイプです。寒がり、足腰が冷えるなど「冷え」の特徴が顕著で、普段から疲れやすく、顔色が悪いといった傾向があります。また、朝方に下痢をするのもこのタイプに見られがちな症状です。とにかく下半身が元気にならない、あるいはそもそも「その気にもならない」という人は、まずこちらのタイプと考えられます。改善のためには腎を温める食材を取り入れること。

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池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

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