秒速薬膳でアッという間に健康に

精力増強にはエビとニラで「腎」を温める 下半身をパワーアップ

桜エビとニラの中華あえ(提供写真)

 おすすめはエビ。腎の機能を高めるとともに、魚介類の中で最も体を温める効果があるのです。しかも精力増強に威力を発揮するので、腎冷えタイプの下半身強化には欠かせないシーフードです。そのほかウナギも腎のエネルギーをしっかり増強するのに役立ちます。野菜ではニラが腎の衰えを回復する効果があります。足腰の冷え解消にもよく、古来、強壮剤として使われていた野菜です。

 一方、腎が熱を持って水分が不足していることがトラブルの原因になるのが「腎熱タイプ」。手足が火照る、のぼせるなどの熱感、水分の不足による皮膚の乾燥、ドライアイといった特徴が見られます。腸の乾燥で便秘がちという人も。このタイプは下半身に持続力がない人が多く、勢いを持続させるためには腎に不足した水分を補うことが重要です。

 おすすめは貝類。とくにカキは、腎のパワーアップと水分のチャージに貢献してくれます。アサリ、ハマグリ、ホタテも改善に役立ちます。

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池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

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