コロナワクチン接種後の「目」の副反応 視神経炎の報告あり

写真はイメージ

■海外では接種1週間後の発症例も

 実は同様の視神経炎症例は海外でもすでに報告されており、2021年11月9日にメキシコの研究者が報告している。

 新型コロナワクチンを単回投与の1週間後に視神経炎を発症した19歳女性例で、ステロイドによる管理後に著しい改善が見られたという。

 この女性は視神経炎に関連する病歴はなく、目の痛みを自覚し、両目の視力喪失のために救急科を受診。初診の3週間前に、新型コロナワクチンの単回投与を受けていた。

 医師の診断で、この女性は左黒内障、求心性瞳孔欠損を発見され、眼底検査では左目の乳頭炎が見つかった。右目に異常はなく、他の神経障害も観察されなかった。結果、「炎症性視神経炎」と診断されたという。

 視神経炎は、A型およびB型肝炎、インフルエンザ、はしか、肺炎球菌ワクチン、狂犬病などさまざまな種類の感染性病原体を含むワクチン接種に関連する最も一般的な脱髄状態であることが知られている。メキシコの研究者は、新型コロナワクチン接種に関連した視神経炎の症例は報告されていなかったとしている。

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