長崎県五島市へ仕事で出かけた際、いただいたのが五島の郷土料理「かんころ餅」。「かんころ」は五島列島の方言で、サツマイモを薄く切ってゆで、天日干ししたものを指す。江戸時代、キリシタン迫害から逃れるために長崎から五島列島に渡ったキリシタンによって伝わったといわれている。
保存食なので、基本的には“かちこち”。1センチ幅くらいに切って、ストーブやトースターでこんがり焼いて食べる。記者は菓子類はあまり好まないのだが、かんころ餅は素朴な甘さで、本当においしかった。外はこんがり、中はもっちりしており、その食感もおもしろい。つい手が伸び、何個もいただいてしまった。
この時の同行者には出来たてのかんころ餅を食べたことがある人がいて、「フワフワで、焼いたのとまた違っておいしい」。実に羨ましい。
「実家から大量に送ってもらい、冷凍庫に保存している。大切に少しずつ食べる」とは、五島出身の知人。その気持ち、すごく理解できる。
今日何食べる?