■社会の矛盾には黙っていてはいけない
陽性者数が増えて、重症者を除いて自宅療養が基本となったのですが、家族内感染を防ぐのは難しい。それもあって、自宅あるいは病院外で亡くなって見つかる方が増えました。命が軽くなっているのではないか、そう感じました。
私は、迷惑も顧みず役所の幹部と某議員に「自宅療養ではなく、オリンピック後の大規模な施設を利用し、そこに医師と看護師に常駐してもらい、なんとかして感染者と死者を少なく出来ないだろうか」と提案してみました。2人は話だけは聞いてくれました。
秋になって、不思議に感染者数は減りましたが、オミクロン株が出てきて不気味です。備えは大丈夫なのでしょうか? 勝手にイライラしていた私などよりも、その何百万倍も大変だった、つらかった方がたくさんおられます。医療者も、医療者でない方も、仕事を命懸けで頑張らなければならない、それでも職を失って生活が大変な方もおられます。ここ数年は微減となっていた自殺者数は、昨年から増加に転じ、特に女性が増えているのです。
がんと向き合い生きていく