3回目の接種に備える 新型コロナワクチン8つの疑問(前編)オミクロン株への効果は?

3回目の接種がスタート(C)共同通信社

 厚労省は「特に接種をお勧めする方」として、①高齢者、基礎疾患を有する方などの「重症化リスクが高い方」②重症化リスクが高い方の関係者・介助者(介護従事者など)などの「重症化リスクが高い方との接触が多い方」③医療従事者などの「職業上の理由などによりウイルス曝露リスクが高い方」を挙げている。感染制御認定薬剤師の荒川隆之氏(長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長)は言う。

「1、2回目を接種した人は、基本的には3回目を打つべきだと考えます。その上で、厚労省が推奨しているように、感染によって死亡や重症化するリスクが高い高齢者、肥満の人、高血圧、高血糖、高脂血症などの生活習慣病がある人は、積極的に3回目を接種したほうがいいでしょう。60歳以上では2回目接種から6カ月以降、重症例の発生率に上昇傾向が見られたとの報告もあります。また、喫煙者はワクチンによって産生された中和抗体の量=抗体価が低くなりやすいと報告されています」

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