楽ちんで気持ちいい睡眠ダイエット カリスマトレーナーが考案

写真A
写真A(C)日刊ゲンダイ

 コロナ太りも解消されていないのに、年末年始でまた太った……。そんな人は、山田BODYさんが考案した「睡眠ダイエット」をやってみてはどうだろう。

 山田BODYさんは、「松竹芸能」所属の芸人として活動する一方で、プロボクサーライセンスや日本体育協会公認スポーツリーダーなどの資格を持つトレーナーとしても活動している。睡眠とダイエットに関心を抱くようになったのは、ボクシング部のキャプテンを務めていた大学時代。減量時、起きた時に体重が数百グラムしか減っていない人もいれば、数キロ減っている人もいることが気になっていた。その理由を突き詰めていく中で、「睡眠の質」が重要という結論に至った。

「睡眠中も体は代謝を続けています。これは基礎代謝というもので、寝ている間に300キロカロリーも消費できるという説もある。しかし、これは熟睡できているから。睡眠の質が悪いとメラトニンという成分が十分に分泌されず、ノンレム睡眠に入れません。成長ホルモンの分泌が少なくなり、新陳代謝がうまく行われず、基礎代謝が低下するのです」

 そこで、自律神経のうちリラックス時に働く副交感神経を速やかに優位にさせるエクササイズ、睡眠ダイエットを考案。

 ストレッチをしているうちにいつの間にか寝ていた……という経験はないだろうか? 睡眠ダイエットは、どちらかというとそれに近い感じだ。

 睡眠ダイエットは痩せたい部位の筋肉組織を刺激するようにもできているので、そこが寝ている間に成長ホルモンによって修復され、より痩せやすくなるという。

■寝る前2分30秒でOK

 睡眠ダイエットは1回30秒のエクササイズを5つ。布団の上で、明かりを落として行おう。

【1】写真Aの姿勢で、膝をしっかりと胸に近づける。首から腰までしっかり床に着くように体で反動をつけ、揺り籠のように揺れる。この時、無理に首を上げようとすると痛める可能性があるので注意。

写真B
写真B(C)日刊ゲンダイ

【2】あおむけに寝て膝を立て、軽く勢いをつけて腰を浮かし、頭のほうに向かって足を倒す(写真B)。手で足先をつかめなければできる範囲で。必ず膝を伸ばし、足首を90度に曲げる。

【3】目を閉じて大の字に寝る。手足をぐーっと10秒間引っ張り合い、脱力。これを3回。手はパーで、足は爪先を伸ばし、手先、足先まで力を入れて伸ばす。反り腰にならないように注意。

【4】リラックスして、あおむけ寝。両手は体の横。そこから、円を描くように両手を動かし頭上で手のひらを合わせる。5秒かけて行ったら、また5秒かけて最初の状態に戻す。肩と首は力を抜いた状態で行う。

写真C
写真C(C)日刊ゲンダイ

【5】写真Cのように、あおむけ寝で両手を開き、一方の足を、もう一方の足に軽く乗せる。乗っている方の足の側に、息を吐きながらゆっくりと体を倒す。この時、肩や腰が床から浮かないようにする。ウエスト、腰、お尻がねじれているのを感じながら15秒間。反対側も同様に。

「体をリラックスさせるのが目的なので、ポイントは、頑張らない。呼吸を止めず、体の伸びを感じながら、ゆっくり行ってください」

 睡眠ダイエットは、「睡眠の質を良くし、結果痩せる」というものなので、「夜スマホ」「就寝前の食事」「深酒」など睡眠の質を悪くする習慣も避けたい。実際に行った人からは、痩せたことに加え、「熟睡できて日中の集中力が増した」「疲労感が取れた」「腰痛、肩凝りが改善された」などの声が上がっている。何より睡眠ダイエット自体が気持ちいいので、まずはトライを!

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