そのせいか、散歩も行けるほどに少し元気を取り戻されましたが、それでも衰弱は徐々に進行し、やがてはトイレに行くのもままならないといった状態となりました。
そんなお兄さんを、妹さんも足が不自由な中、一生懸命に介護をされていました。そして私たちは2人の邪魔をしないよう、つかず離れず見守りながら療養を支えていきましたが、その3カ月後には、お兄さんの後を追うように旅立たれていかれました。
そしてそれから数年後には、大好きなお兄さんたちを見送った妹さんも、ご兄妹の思い出の残る自宅から静かに旅立たれていかれました。
そんな最期の日まで自宅で生活したいという、ささやかな思いにも向き合い見守るのも、在宅医療だと考えます。
最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと