中でも、一番割合の多いビタミンB12は酸素を運ぶ赤血球を作るために必要な栄養素なので貧血予防に、またアミノ酸の合成を助ける働きがあるため、神経細胞を修復してくれることで疲れ目を予防したり、末梢神経が傷つくことで発症する肩こりや腰痛の予防にも働くことが報告されています。さらに、睡眠と覚醒のリズムにも大きく関わっているので、体内時計を正常に戻して質のいい睡眠をもたらしてくれます。ビタミンB12が吸収されやすいのは午後早めの時間帯ですから、昼食での摂取がおすすめ! おやつなどに取り入れてもいいでしょう。
そのほか、海苔にはグルタミン酸(昆布)、イノシン酸(鰹節)、グアニル酸(シイタケ)などのうま味成分が豊富に含まれていることが分かっています。面白いことに、海苔を焼くことで細胞を包む膜の性質が変化し、うま味成分や香り成分が自由に細胞間を通れるようになり、味覚の相乗効果が生まれるのです。
時間栄養学と旬の食材