韓国では1999年から甲状腺がん検診が広がり、死亡に直結しないタイプの手術が増加。その過剰診断が問題視され、今では甲状腺がん検診の受診者が減り、甲状腺がんと診断される人が減少に転じています。
しかし、日本では、東日本大震災の原発事故で当時18歳以下の全員に甲状腺検査を行った結果、200人を超える小児甲状腺がんを発見。原発事故で甲状腺がんの増加を関連づける報道が相次ぎましたが、誤解です。死亡に関係ない甲状腺がんを掘り起こしただけで、過剰診断です。
男性の前立腺がんについても、同じことが当てはまります。過剰診断、過剰治療に注意してください。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵