秒速薬膳でアッという間に健康に

血不足タイプのフケ対策はブドウで頭皮をパワーアップ

ホットフルーツ赤ワイン(提供写真)

 肩のあたりにパラパラ白い粉……。毎日、髪を洗っているのにフケが目立つと気になるもの。薬膳的「食べるヘアケア」で対策を図りましょう。

 中医学では、フケは2種類のタイプに分かれると考えます。1つ目は「血不足タイプのフケ」。体に栄養を与える液体である血が不足して、頭皮に十分な栄養が行き届かないことが原因です。乾燥性のパサパサしたフケで、髪もパサついているという特徴があります。

 中医学において「髪は血の余り」=「血余」といわれています。

 血が充実して余裕があれば髪の状態がよく、逆に不足して余裕がなくなると髪がパサつく、コシがない、痩せて細くなるといったトラブルが表れます。抜け毛も増えがちです。他にも、めまい、疲れ目、不眠、顔色が悪いといった不調も見られます。

 対策は、しっかりと血を補う食材を取り入れて頭皮のパワーアップを図ること。造血作用の高いレバー、カツオ、マグロ、ホウレン草、ニンジン、ブドウ、プルーンなどがおすすめです。

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池田陽子

池田陽子

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

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