■食べる量と運動量が少ないことが原因
なぜこれらの痩せている若い女性に、耐糖能異常が多いのでしょうか?
研究対象となった若い痩せ形の女性は、身体活動量が少なく、エネルギー摂取量が少ないという特徴がありました。運動量が少なく、食べる量が少ない、というわけです。
「運動しない・食べない・痩せている」という状態をエネルギー低回転型といいます。これによって筋肉量が減少すると、筋肉に貯蔵できる糖の量が少なくなり血糖値が高くなります。というのも、食後に上がった血糖値は、体内で筋肉などに取り込まれて低下するからです。
さらに、食生活が偏ったり、運動不足だったりすると、筋肉に脂肪がたまり、筋肉の質が低下。それによって血液から筋肉に取り込まれるはずの糖が取り込まれにくくなり、血糖値が高くなります。
進化する糖尿病治療法