名医が答える病気と体の悩み

外反母趾が痛い…どのような症状で手術が必要になるのか

整形外科医の大井雄紀氏(提供写真)

 外反母趾は、足の親指(母趾)の付け根部分が小指側に曲がり、痛みが生じる疾患です。突出部が靴に当たって炎症を起こし、ひどい場合は靴を履いていなくても痛みます。ヒールの高い靴や硬い素材の靴、サイズの合っていない靴を履いていることで、親指の付け根から先が圧迫されて変形するのが原因です。

 同様の症状で、親指が急激に赤く腫れる場合、痛風発作や強剛母趾の可能性もあります。整形外科ではレントゲンを撮って親指が小指側に20度以上曲がっているものを「外反母趾」と定義づけることが多いです。

 予防としては、サイズが合っていて、親指の付け根がフィットし、先は締め付けすぎず適度にゆったりとした靴を履くことです。すでに外反母趾になっている場合、悪化を防ぐためにはインソールを作って、母趾の付け根(足裏)にある骨の間の筋肉を鍛える必要があります。

 手術が必要になるのは靴が変形しているようなケースです。

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