新型コロナ第6波をどう過ごすか

症状があったらすぐ受診…は「ゼロコロナ」の発想といえる

「オミクロン株」の市中感染事例を受け、PCR検査などを呼び掛ける小池百合子知事(C)共同通信社

 新型コロナの感染拡大が始まった2019年の末では新型コロナの正体がわからず、世界全体が「ゼロコロナ」を目指し対策を取った。それが症状があれば即検査・即受診・即隔離の体制だった。

 しかし、新型コロナの正体が徐々に明らかになり、ワクチンや治療薬が登場し、重症化しにくいオミクロン株に変わりつつあるいまは、私たちもゼロコロナからウィズコロナに心持ちや行動を変えるべきではないか?

 それは新型コロナ前の病気の接し方でいいのではないか。若くて基礎疾患なしの人は発熱があれば即受診、即検査ではなく、発熱に加え肺炎を疑わせる咳など複数の症状があってその症状がひどいときにこそ病院に向かうことではないか。

「その通りです。基礎疾患がある高齢者はゼロコロナで臨む必要がありますが、それ以外の健康な若い人だけではなく、一般の人もウィズコロナでの生活方法を学ぶべきです。ただし、いまはデルタ株も一定数いて、こちらはある程度の重症化リスクがある。そのため新型コロナすべてをオミクロン株と考えて甘くみてはいけません。ですから、若く健常な人でも発熱に加え咳などの症状が急激に悪化するようであれば即検査・即受診すべきです」

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