独白 愉快な“病人”たち

三遊亭あら馬さん、あと半年の余命宣告を受け…肝臓移植から復帰までを語る

三遊亭あら馬さん(本人提供)

 11月中旬に退院し、意地で回復して12月5日の鹿児島でのお祝い会を終え、徐々に仕事復帰しております。

 検診はやっと1カ月に1回になりました。薬も少し減って、今は免疫抑制剤と肝臓を強くする薬、胃薬、胆汁を出す薬を飲んでいます。中でも免疫抑制剤は1日2回、12時間おきに必ず服用し、一生飲み続けなければいけないと言われています。

 肝臓が落ち着くのは5月ぐらいまでかかるそうなので、現在は息苦しかったり心臓がキューッとなることがあります。手が震える副作用もあって、落語中の所作に出るときがありますね。お酒は今は完全禁酒。お菓子に使われている微量の洋酒にもビビって手を出しません。でも、夏にはちょっと飲めたらいいなと思っています。

(聞き手=松永詠美子)

▽三遊亭あら馬(さんゆうてい・あらま)

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