解析の結果、19種の感染症のうち、腎盂腎炎(悪化した膀胱炎)を除くすべての感染症において、入院患者数の減少が認められました。入院数が最も減少した感染症はインフルエンザで94%の減少、次いで、はしかが90%の減少を認めました。
新型コロナウイルスに対する社会的な感染対策により、他の多くの感染症リスクを低下させることが示されています。
なお、腎盂腎炎による入院が減少しなかった理由として、論文著者らは新型コロナウイルスのパンデミックにより医療現場が逼迫し、膀胱炎に対する適切な診断や治療の遅延が影響したのではないかと考察しています。
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