新型コロナ第6波をどう過ごすか

3回目のワクチンに迷ったら何をすべき? 副反応情報を確認

日本でも3回目接種がスタートしている(C)共同通信社

 では、ワクチンについてはどう考えればいいのか?

「厚労省のデータを見る限りワクチンは重症化や感染拡大防止に一定効果があったと思います。たとえば、感染者数の中の死者数の割合を年代別に見ると、第5波が収束したとみられる2021年10月26日までは大きく変わっていません。90代男性では19.7%で、ワクチンがあまり浸透していない6月末までの16.9%と大差ない。80代男性でもそれぞれ1.5%と1.2%です。女性も同じ傾向です。ところが、10月27日以降は90代の男性1.58%、女性1.22%。80代ではそれぞれ0.4%と0.5%と明らかに低下しています」

 むろん、重症化しやすいデルタ株からそうでないオミクロン株への置き換わりの影響もあった可能性は高い。

 意外と見落とされているのが海外からも不思議がられている第5波以降2カ月以上にわたって感染者数が低い水準を保っていたことだと岩室医師は言う。ブレークスルー感染もあっただろうが、感染している人から排出されるウイルス量が抑えられ、感染者数も抑えられていた可能性が否定できない。

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