コロナ陽性家族と同居…家庭内感染を防ぐために実践した8つのこと

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「コロナ、陽性」

 クリニックへ電話連絡し、受診しに出掛けていた家人(53)からラインがあったのは、1月16日のこと。風邪だと思っていたら、まさかの結果。皮肉なことに、記者が「オミクロン株感染者激増」関連の原稿を書いた翌日のことだった。

 家人は14日に咳が出始め、15日夕方に寒けがあり、熱を測ると38度。16日には熱は下がっていたが、念のためにクリニックへ電話したところ、「すぐに来てください」とのこと。抗原検査の結果、コロナ陽性が判明した。ちなみに、陽性と言われたその日も含め、自宅療養期間中、食欲は全く衰えておらず、本当はNGだがお酒もおいしく飲め、身体感覚としては、平時と全く同じだった(家人談)。

 同じ家で過ごしていた記者(47)は……というと、幸いにも家庭内感染せずに済んだ。何が功を奏したのかは分からないが、やったことを紹介したいと思う。

■風邪を疑った瞬間から別室で過ごす

 前述の通り、抗原検査を受けるまでは、完全に風邪だと思っていた。ただ、風邪であっても「うつす・うつされる」は避けたい。

 そこで14日の夜からお互い部屋の中でもマスクを着け、家人は寝室、記者はリビングで分かれて過ごした。

 同時期にコロナ感染が分かった知人からは、「風邪だと思って家の中ではマスクなしで普通に過ごしていた。コロナと分かって家庭内感染対策を始めたが、風邪だと思っていた期間に家族がコロナに感染した」と聞いた。風邪のような症状が出たら、「コロナではない」とはっきり分かるまでマスクを着け、別室で過ごすようにした方がいいかもしれない。

■置き型のウイルス除去グッズを活用

 除菌スプレーをトイレや電気のスイッチなどお互い手を触れる部分に振りかけるのは当然として、それとは別に、以前から買い込んでいた置き型のウイルス除去グッズを、部屋のあちこちに置いた。

■布で居住スペースを分ける

 家人が過ごす寝室と、記者が過ごすリビングは離れているものの、部屋を区切るドアがない。つまり、完全に居住スペースが分かれた“療養部屋”がない。

 そこで、寝室の周りに布をぶら下げ、ウイルスが記者が過ごすスペースに浮遊して来づらいように工夫した。ネットでも紹介されているこの方法、自分がやることになるとは思わなかったが、背に腹は代えられない。

 トイレやお風呂に行く時以外は、家人は寝室にこもりっきり。パソコンと携帯電話があればできる職種なので、仕事は通常通りにやっていた。

■トイレや洗面台で鉢合わせをしない

 何か用事がある時はラインで連絡。トイレ、洗面台、お風呂など共有スペースを使う時間は分けるようにした。

■マイ○○○を作る

 歯磨き剤、タオル、食器など手に触れるものはすべて各自専用のものにした。除菌スプレーはそれぞれが自分専用のものを持ち歩き、触ったものにはすぐに振りかけるようにした。

 食器は、発症が判明してから5日ほどは、紙皿や割り箸といった使い捨てのものを使い、やむを得ず使い捨てでない食器を使う時はゴム手袋を着けて触り、すぐに洗剤で入念に洗うようにした。

■軍手着用

 家人は寝室から出る時は、常に軍手を着用。素手で共有スペースを触らないようにしていた。

■マスクは2枚重ね

 食事や飲み物を寝室の前に置く時、トイレ、洗面台、風呂場に行く時は、不織布マスクを2枚重ねにしていた。

■部屋で自主トレ

 じっと部屋の中で過ごしていると、太るし、筋肉も落ちる。免疫力も低下しそう。各自、部屋の中で、スクワットや腹筋、もも上げなどのトレーニングをした。活動量は激減していたにもかかわらず、おかげで太らなかった。ここに挙げた以外に、一般的に言われる感染症対策はもちろん徹底して実施。感染力が強いといわれるオミクロン株、今後も気を引き締めて対策に取り組みたい。

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