60歳からの健康術

自由診療歯科医が教える歯のケア(5)インプラントをどう考えるべきか?

写真はイメージ(C)PIXTA

「そういうインプラントは、大抵は長持ちします。実際、チタンを使った世界最初のインプラントは50年以上機能し続けたことが記録されています。それでも、すぐにダメになる場合がある。定期的に歯科医のチェックを受けないことも原因のひとつです」

 インプラントは顎の骨に埋め込まれているが、歯周病はその顎の骨を溶かす。

 そのため、インプラントをした人は歯周病の状況を年に2~3回はチェックすべきであり、定期検診が必要だ。

「義歯にすると天然歯の咀嚼(そしゃく)力が半分以下に低下するといわれ、肉料理や硬いものが食べにくい。しかも、総入れ歯では上顎に分布する『味蕾(みらい)』と呼ばれる味を感じる器官が樹脂製の床に覆われ、食べてもおいしさを感じにくいとされています。全部でなくても数本インプラントを入れて義歯を支えると、義歯は安定し義歯を長持ちさせることもできます」

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