最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと

働くスタッフはどのような選考手段・方法で採用されているのか

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 選考するポイントとしては、まず字がキレイか、職歴の多さ、メールがタイムリーに返ってくるか、メールや採用会社の管理画面でやりとりする場合の文面の内容に違和感がないか、など。基本的な部分での判断を、まず見ます。

 特に本人の職歴では、そこにストーリーがあるかも見ています。ただ職歴が多くても、なぜその職歴なのか。相手を納得させられる説明が重要だと思っているからです。

「オンラインで、在宅医療に向いているかどうかを見分けられるのか?」という質問をよく受けますが、私としては見分けられると思っています。

 それは、在宅診療において求められるスキルや態度は、「どんなことが起こっても、手持ちの札でなんとかしなければならない」ということだからです。

 例えば、家にPCがない、ネット回線が不安定、そもそもオンラインをやったことがないなど求職者にとって置かれている状況はさまざま。そのときに、家にPCがないから対面面接にしてくださいと言うのか、携帯のLINE通話ならできるので、LINEでお願いできませんかと言ってくるのか……。面接が始まる前の段階から、面接に臨む姿勢といったものが垣間見える。そんなことも全て判断材料にしているわけです。

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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