新型コロナ第6波をどう過ごすか

コロナ感染で精巣痛…精子にどんな影響を与えるのか?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 新型コロナウイルス感染症の男性患者は勃起障害(ED)になりやすいと報告されている。ウイルスにより血管壁を拡張させる一酸化窒素合成酵素(NOS)が減り、陰茎動脈拡張能が低下することが一因とされる。しかも男性の感染者の中には精巣や陰茎が縮小するケースがある。医学誌「ランセット」に男性患者の後遺症として精巣と陰茎のサイズの縮小が報告されている。また、国際学術誌「感染病学会誌」が掲載した香港大学の研究チームの報告では、新型コロナに感染したハムスターの精巣を調べたところ、精子数と男性ホルモン「テストステロン」の減少だけでなく精巣の大きさや重さが縮小・軽量化するなどの変化があったという。

 元気な男性の中には新型コロナ感染症を軽く見る人もいるが、感染すれば意外なダメージが出ることを知っておくべきだ。

3 / 3 ページ

関連記事