これは男性でも骨盤底筋のゆるみで膀胱が下がり、同じことが起こるという。また、膀胱が下がると前立腺肥大症が悪化することも指摘されている。男女ともに骨盤底筋のゆるみを改善することは、過活動膀胱の改善や予防につながるのだ。
過活動膀胱で泌尿器科を受診すると、薬物療法とともに「膀胱訓練」が勧められる。薬物療法の効果があらわれ、尿意切迫感が軽くなってから行うといいという。
「膀胱は筋肉の袋で、加齢によって血流が悪くなると、膀胱の線維化が起きて硬くなります。膀胱訓練では、排尿を我慢することで膀胱に尿をため、膀胱の筋肉を伸び縮みさせて、大きくしていきます。こうすることでこわばった筋肉が柔軟性を取り戻し、膀胱の容量が少しずつ増えていくのです」
■膀胱訓練のやり方
①膀胱に尿が150ミリリットルほどたまると最初の尿意がある。この時点では、膀胱にまだ余裕があるので、1回目の尿意は無視する。
病気を近づけない体のメンテナンス