新型コロナ第6波をどう過ごすか

感染リスクは正しい予防習慣を身につければ抑えられる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「この知人の話によると、娘さんが通う保育園では家族全員が新型コロナに感染したケースが多かったそうです。すべての教室にサーキュレーターを入れ、窓を少し開けた状態でエアコンを稼働し空気の流れをつくるなど感染予防に励んだ中学校ではオミクロン株の感染は少なかったと聞いています」

 飛沫は不織布マスク着用か2メートル離れる、エアロゾルは空気の流れをつくり排気する、手を清潔にする、料理に飛沫をかけない。岩室医師はこうした基本を徹底すれば感染は少なくなるという。

「大事なことは感染予防の意識を持ち続け、できることを積み重ねることです。もちろん、ついうっかりもあり感染をゼロにはできませんが、リスクは確実に低下する。実はこうした生活習慣の積み重ねはこれから生き延びるためにも必要で、いまがその習慣を身につけるチャンスです。ご存じの通り、重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症候群(MERS)、そして新型コロナと新たな感染症の登場のサイクルはどんどん短くなっています。この先も感染症が出現するのは間違いありません。しかし、感染症対策の基本は同じですから、いまのうちから感染対策につながる生活習慣を身につけておくことが大切なのです」

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