疲れ・むくみ・こむら返りに潜む「足の病気」 コロナ禍だからこそ注意

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 新型コロナ禍での生活は3年目に突入した。この間、仕事もリモートワーク中心で、一日中、家で過ごしてじっとしているという中高年も多いのではないか。その中で、足が「むくむ」「疲れやすい」「かゆい」「痛い」「こむら返りが多い」という症状があるとしたら、足の静脈の病気を疑った方がいいかもしれない。放っておくと重篤な肺の病気を起こすこともある。「四谷・血管クリニック」(東京・四谷)の保坂純郎院長に聞いた。

「新型コロナウイルス感染症による巣ごもり生活で心配なのが足の静脈の病気です。とくに気をつけたいのが下肢静脈瘤と深部静脈血栓症(DVT:エコノミークラス症候群)です」

 下肢静脈瘤とは、心臓に向かう血液が逆流しないための静脈の“弁”が壊れることで起こる病気のこと。血液が逆流することで体の下部にたまり、足がむくむ、だるい、火照る、痛む、血管がボコボコと浮き出るなどの症状が表れる。

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