腰痛のクスリと正しくつきあう

剥がした後も4週間は紫外線に当たるのを避けるべき湿布薬

使用後4週間は紫外線に注意(写真はイメージ)

 貼付部位には紫外線が当たらないようにしなければなりません。貼ったままの状態で、ゴルフや海水浴といった屋外での活動は控えましょう。外出時は晴れた日だけではなく、曇っている日にも肌の露出を避け(特に半袖や短いスカートなどは厳禁)、なるべく濃い色の服やサポーターを着用してください。また、ケトプロフェンを剥がした後に光を浴びても光線過敏症が起こる可能性があります。使用後(剥がした後)は、少なくとも4週間は注意しましょう。

 ケトプロフェン製剤には、ゲル、クリーム、ローションなどの塗布薬も存在します。使用した際は紫外線を避けるなど、上記の注意事項は同様です。

 新しいNSAIDsのテープ剤として、2015年に販売が開始された「エスフルルビプロフェンテープ(ロコアテープ)」も使用には注意が必要です。現時点では、変形性関節症のみの適応ですが、変形性関節症が原因になっている腰痛や関節痛には使われます。

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池田和彦

池田和彦

1973年、広島県広島市生まれ。第一薬科大学薬学部薬剤学科卒。広島佐伯薬剤師会会長。広島市立学校薬剤師、広島市地域ケアマネジメント会議委員などを兼務。新型コロナワクチンの集団接種業務をはじめ、公衆衛生に関する職務にも携わる。

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