ロコアテープは、貼付による主成分の血中濃度が飲み薬と同じくらい上がります。効果が強力である半面、かぶれなどの局所の副作用以外に、胃潰瘍など全身性の副作用が起こりやすく、貼付は「1日1回、上限2枚まで」と決められています。
また、合成抗菌剤のノルフロキサシン(バクシダールなど)、ロメフロキサシン(バレオンなど)、プルリフロキサシン(スオード)といった内服薬と併用すると、けいれんが表れる危険があるため、禁忌となっています。
他にも「併用に注意すること」と記載されている医薬品は多く、抗凝固剤のワルファリンカリウム、免疫抑制剤(抗リウマチ薬)のメトトレキサート、副腎皮質ホルモン剤のメチルプレドニゾロンなど、いずれも医療現場で繁用されている薬が該当します。湿布薬だからといって気軽に人に譲ってはいけません。
腰痛のクスリと正しくつきあう