最期は自宅で迎えたい 知っておきたいこと

「5W1H」を徹底した報告が患者と家族のQOLを向上させる

写真はイメージ

 私たち「在宅医療」は将来どこに行き着くのでしょうか? そして何を目指せば良いのか? 

 患者さんやそのご家族のあらゆる困り事に応えていくという、私たちにしかできない在宅医療の基本スタンスを確立させながら、将来的には地域のさまざまな方々にも参加していただき、いざ病気となった時には、男でも女でも老いも若きも一人でも、自宅でなに不自由なく療養できる。そんな安心安全な地域コミュニティーになる。それをみなさんと一緒になって試行錯誤しながら実現できればと考えています。

 そのためにもまずは院内におけるスタッフ間の連携が重要になってきます。中でも意思の疎通がひときわ大切です。当院がスタートした時とは違い、ZoomなどのITツールも現在は普及しています。それを大いに活用すべく、全スタッフにiPhoneとiPadを支給し、患者さんに関する情報や、その他の業務に関する情報を、敏速に共有しています。今後も必要に応じて、新しいシステムを導入していくつもりです。

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下山祐人

下山祐人

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

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